「道産子」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

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私は北海道生まれ、北海道育ちです。ですから普段から「道産子」という言葉を目にしていますし、ローカル番組などでは「道産子」とよく耳にします。でも「道産子」という言葉を普段から自分が使用することは少ないと思います。私の周りの人も「道産子」という言葉を使う人はほとんどいません。
では「道産子」はどんな時に使われるのか、よく耳にするのに何故、使わないのか説明させていただきます。
この記事では「道産子」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

「道産子」の意味と語源

「道産子」の意味

それでは「道産子」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「道産子」は「どさんこ」と読みます。
「道産子」とは「北海道産の馬の品種」「北海道生まれの人」という意味です。
北海道で生まれた事物も表す場合があります。

「道産子」の語源

続いて「道産子」の語源をご紹介します。

「道産子」は元々馬の品種のことを言いました。「道産子」という品種の馬は「蒙古馬(もうこうま)」というモンゴルの馬が原産で、競馬などで見るサラブレッドとは違い、足はがっしりとして太く身体も丈夫でサラブレッドから見ると小さい身体でしたが、明治頃から始まった北海道の開拓に欠かせない存在でした。
そんな馬の道産子から、北海道で生まれた人も「道産子」と呼ぶようになっていったのです。
この「道産子」という言葉はあらゆる北海道産のことを示す言葉で使われてきました。北海道のプロサッカーチームの「コンサドーレ」も「コンサド」は逆から読むと「ドサンコ」で、それに南欧風の「オーレ」を付け加えたものです。
ところが「道産子」という言葉は当の「道産子」たちはあまり歓迎してはいないようです。東京の「江戸っ子」大阪の「浪速っ子」博多の「博多っ子」など都会育ちの感じがしますが、「道産子」となると何となく当人たちはイメージが良くないというのです。
家族も「道産子」とは言いませんし、周りの友人も「道産子」と自分のことを言う人はいないです。その理由は「道産子」が田舎者のイメージが強いからではないでしょうか。
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「道産子」の英語表現と類義語

「道産子」の英語の表現

次に「道産子」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • Native of Hokkaido

【例文】

  • She did not know that it was a native of Hokkaido(彼女は道産子だということを知らなかった)
  • A native of Hokkaido comrade will get along well(道産子同志、仲良くしようよ)

「native of Hokkaido」は北海道生まれの人のことを言います。馬の「道産子」は「Horse Native to Hokkaido」となります。

「道産子」の類義語

「道産子」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • 道民(どうみん)

「道民」は「北海道民」の略です。「都民」や「区民」「市民」「県民」と同じ使い方をします。こちらの「道民」の方が「道産子」よりも使い慣れているようです。

 

「道産子」の使い方

最後に「道産子」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「同じ道産子として、応援するのは当たり前だ」
  2. 「道産子は冬の寒さにも強く、乗馬もできるんだよ」
  3. 「東京に行って道産子という字を見た時、親近感が湧いた」
  4. 「北海道のローカルテレビでは道産子とよく聞きますが、実際の生活では自分のことを道民という」
  5. 「道産子米をはじめ北海道産の食べ物は人気が高く、デパートの北海道フェアはいつも混雑している」

「道産子」は人や馬の品種ですが、最近は食品で使うことの方が多いかもしれません。
「道産子(の野菜)」「道産子と(呼ばれた)」などと使用することが多いですね。

 

「道産子」は方言

「道産子」の人は、自分をあまり「道産子」と言いません。「道産子」は北海道生まれの人に定着した言葉でありながら、「自分は道産子だから」と使用する人は数少ないでしょう。やはり、「道民」と言う方が多いと思います。
若い人たちは特に「道産子」と使う人も減っていると思われます。それは「道産子」が方言の一つということもあるからでしょうね。でも、心の中では「道産子」という言葉を応援したいと思っています。

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