「土壇場」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

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私はディズニーランドへはじめて行った時、スペースマウンテンに乗ろうと従兄弟たちと行列に並びました。その時はディズニーランドも初めてでしたが、絶叫マシーン自体が初めてだったのです。そしてギリギリになり、「ここで乗るのを止めなければスペースマウンテンに乗らなくてはならない」というところで、私は従兄弟たちを道ずれに行列から外れてしまいました。「土壇場」で逃げたのです。従兄弟たちに申し訳ないと思いました。臆病だった私は、その後も絶叫マシーンは避けて生きています。だって何かあったら大変じゃないですか。
この記事では「土壇場」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

「土壇場」の意味と語源

「土壇場」の意味

それでは「土壇場」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「土壇場」は「どたんば」と読みます。
「土壇場」とは「進退窮まった場面」という意味です。
決断を迫られる最後の時として使用されます。

「土壇場」の語源

続いて「土壇場」の語源をご紹介します。

「土壇場」は江戸時代の首を切る刑を執行する時に築いた土の壇のことを言い、その壇のことを「土壇場」と呼んでいたそうです。そして処刑の場ということから「最後の場面」という意味で使用されるようになりました。
「土壇場」は命の最後の場面なので、「ギリギリ」「進退の窮まった状態」ということを表し、「土壇場に立たされる」と使い、そのギリギリの時に起こる逆転のことを「土壇場でひっくり返す」などと使用されるようになりました。おそらく、当時は「土壇場」に立たされそうになる出来事や、斬首刑の前にひっくりかえるような出来事が数多くあって「土壇場」という三字熟語が出来たのでしょうね。

「土壇場」の英語表現と類義語

「土壇場」の英語の表現

次に「土壇場」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • Last minute(土壇場)
  • Last moment(土壇場)

【例文】

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  • He calls all the time dad Once you become a likely made to stand at the last minute(彼は土壇場に立たされそうになったらいつもお父さんを呼ぶ)
  • Seniors showed me the reversal of at the last minute(先輩は土壇場での逆転を見せてくれた)

「last minute」は「最後の瞬間」という意味です。「Last moment」も「最後の瞬間」という意味があります。「minute」は「分」、「moment」は「瞬間」という意味です。

「土壇場」の類義語

「土壇場」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • 土俵際(どひょうぎわ)
  • 瀬戸際(せとぎわ)

「土俵際」は相撲の土俵の内側と外側の境目のことを指し、「物事が決着するギリギリ」のことを意味します。
「瀬戸際」とは「海と陸の境目」「ギリギリのところ」ということから、「勝負の分かれ目」という意味で使われます。

「瀬戸際」の記事は、こちらをどうぞ。

「土壇場」の使い方

最後に「土壇場」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「土壇場で、電車に駆けこんできたお客さんがいた」
  2. 「初めてのデートの約束を、土壇場でキャンセルしてしまった」
  3. 「彼が土壇場に立たされているのも知らず、に私たちはゆっくりお茶をしていた」
  4. 「土壇場で話がひっくり返った時には驚いた」
  5. 「いつも土壇場に立たされている時に、彼の力は発揮される」

「土壇場でキャンセル」というのは「ドタキャン」の語源でもあります。
「土壇場で(ひっくり返る)」「土壇場に(立たされた)」などと使用することが多いですね。

 

「土壇場」の変化

今でこそ普通に使われる「ドタキャン」は「土壇場キャンセル」の略語だったのですね。「土壇場」は元々首切り刑の場所を表す言葉であったのに、江戸時代から随分と変化し若者言葉で使われるようになったのです。そうやって、この先も日本語は変化し続けていくのかと思うと不思議ですよね。
正しく日本語が使えていないと言われることが多いですが、それも文化の一つかもしれません。

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