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読み間違えの日本語ってたくさんありますよね。人間て読みやすい方を読んでしまいますよね。でも、間違えて読んでしまうと、聞いた相手は不快に思ってしまい、あなたの信用も落ちてしまいます。それが普段からよく使用する言葉であればあるほど、尚更です。
その中でも「雰囲気」がダントツで間違えやすいのですが、あなたはこの「雰囲気」をしっかりと正しく読むことができるでしょうか。
この記事では「雰囲気」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「雰囲気」の意味と語源
「雰囲気」の意味
それでは「雰囲気」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「雰囲気」は「ふんいき」と読みます。
「雰囲気」とは「天体(特に地球)を取り巻く大気」「その場やそこにいる人たちが出している気分」という意味です。
「ふいんき」と読み間違える人が多く、「雰囲気」は読み間違えが多い言葉NO.1ではないでしょうか。パソコンで「ふいんき」と入力、変換しても「雰囲気」とは出てきません。
「雰囲気」の語源
続いて「雰囲気」の語源をご紹介します。
「雰囲気」とは元々科学用語でした。地球を取り巻く大気という意味だったのです。もちろん今でもその用語としての役割は変わりませんが、「雰囲気」は別の意味も持ち合わせることになりました。それは「場の気分」という意味です。「atmosphere」という英語の訳が「雰囲気」という言葉になりました。
では、漢字を一つずつ見て行きます。「雰」という漢字は「モヤモヤとした大気」という意味です。「雰雰」という中国語は「雪が降りしきる」という意味があります。
「囲」は「かこむ」「かこう」「とりまく」という意味があります。「物の周囲を囲む・とりまく」、「囲碁」「包囲」「範囲」などという使い方をします。
「気」は「いき」「ガス」「精神」という意味です。「気体」「空気」「気配」などという単語に使用します。「雰囲気」は「モヤモヤした大気が囲う」「モヤモヤした精神がとりまく」ということになります。
「雰囲気」の英語表現と類義語
「雰囲気」の英語の表現
次に「雰囲気」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- atmosphere(雰囲気)
【例文】
- I try to change an atmosphere(雰囲気を変えてみる)
- I like the atmosphere of the shop(お店の雰囲気が気に入っている)
「atmosphere」は「雰囲気」の他に「大気」や「空気」という意味があります。元々、「雰囲気」という言葉は「atmosphere」からできた言葉です。
「雰囲気」の類義語
「雰囲気」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- 佇まい(たたずまい)
「佇まい」とは「立ち姿」「その場の様子」「ものの姿」という意味です。「その場の雰囲気」という意味もあります。「街の佇まい」「美しい佇まい」などと使用されます。
「雰囲気」の使い方
最後に「雰囲気」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「この街の雰囲気が気に入って、もう20年も住んでいる」
- 「母親の雰囲気に似た女性が好みのタイプ」
- 「一歩入って、雰囲気からこの会社の事情を察した」
- 「あなたの雰囲気は落ち着くので、ずっとお話していたい」
- 「この家の雰囲気は私には合わない気がするので早く退散したい」
「雰囲気」は、その「場」「人」「空気」のことを表現する単語です。
「雰囲気を(察する)」「雰囲気は(落ち着いている)」などと使用する場合が多いですね。
「雰囲気」は「空気」
「雰囲気」は「天体をとりまく大気」のことを言いますが、一般的に使われている意味は「その場の気」です。
「空気読めよ~」などの「気」ですね。「雰囲気いいね」「嫌な雰囲気」など、とてもよく使用されます。それを「ふいんき」と間違えて発言することが無いようご注意ください。「ふんいき」が正解です。
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