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あなたはネットショップで買い物をして、注文した物と違う物が届いたということはありませんか?
サイズが間違っているとか、色が違うとかです。
電話でショップに問い合わせたところすぐに対応してくれて、「こちらの不手際で~」などと謝罪してくれますよね。
他にも、テレビの様々なニュースで「不手際があり」と大きな企業が記者会見で謝罪しているのを見たことがあります。
「不手際」ってどういう意味かご存知ですか?
テレビのニュースになると、すごく大事で取り返しのつかない事のような気もしますが、「不手際」とはどんな意味なのでしょうか。
この記事では「不手際」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「不手際」の意味と語源
「不手際」の意味
最初に、「不手際」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「不手際」は「ふてぎわ」と読みます。
「不手際」とは、「手際が悪い」「やり方が悪い」という意味です。
物事のやり方や出来が悪い「下手」ということです。
「不手際」の語源
続いて「不手際」の語源をご紹介します。
まず、「不手際」の「手際」という言葉ですが、意味は「物事を上手に処理すること」です。
「手」は「手段」「手法」ど何かの作業をすることです。
「際」というのは「もうすぐ別のものになる、そのすぐ傍(そば)、時」という意味です。
それに「不」という打消しや否定の言葉が付いているので、「不手際」は別のものになる作業のときが下手ということですね。
つまり、「物事を上手に処理できない」ということになります。
「不手際」の英語表現と類義語
「不手際」の英語の表現
次に、「不手際」の英語表現をご紹介します。
- Clumsiness(不手際)
【例文】
- I troubled it by this clumsiness(こちらの不手際でご迷惑をおかけしました)
- In spite of my clumsiness, she permitted it(私の不手際にもかかわらず、彼女は許してくれた)
「clumsiness」は「clumsy」の名詞で、「不器用」「下手」「不細工」などという意味もあります。
他に「incompetent」「bungling」なども「不手際」を表す英語となっています。
三字熟語の英語表現を、実践で使えるビジネス場面別でまとめました。
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「不手際」の類義語
それでは、「不手際」の類義語をご紹介します。
- 不始末(ふしまつ)
- 不器用(ぶきよう)
- 不調法(ぶちょうほう)
「不始末」は「後始末が悪い」「他人に迷惑をかける」という意味があります。「たばこの不始末」などと使われますね。
「不手際」も「不始末」もきちんと物事を行わないために、他の人に迷惑がかかってしまうのです。
「不器用」は「手先が器用ではない」「物事の処理が器用に行えない」という意味です。他人に迷惑をかけない点が「不手際」と微妙に違うところですね。
「不調法は」は「物事の手際が悪く下手なこと」「不始末を起こす」という意味です。この「不調法」が「不手際」に限りなく近い類義語と言えますね。
「不器用」「不調法」については、こちらの記事に詳しく書いています。
「不器用」とは?意味と語源、使い方の例文【類義語・英語表現】
「不調法」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】
「不手際」の使い方
最後に、「不手際」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「私どもの不手際により大変ご迷惑をおかけいたしまして、誠に申し訳ございませんでした」
- 「先日の不手際を電話で謝罪したところ、相手の取引先に縁を切られてしまった」
- 「ニュースになる前に不手際をすぐ公式HPで謝罪し、後日記者会見をする」
- 「いったいどうしたっていうんだ。君がこのような不手際をするとは考えられん」
- 「後輩の不手際から残業が1週間も続いて体がボロボロだ」
「不手際」はビジネスシーンでよく使われますが、できれば使いたくない言葉ですね。
「(私どもの)不手際により」「不手際を(謝罪する)」などと使用されることが多いです。
「不手際」をカバー
以上、「不手際」についてご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | ふてぎわ |
意味 | 「手際が悪いこと」「やり方が悪いこと」 |
語源 | 「手際」=「物事を上手に処理すること」、打消しの「不」 |
英語表現 | Clumsiness(不器用さ) |
類義語 | 不始末(ふしまつ) |
「不手際」は、「作業が下手」ということです。
そのような人は私も含めですが、たくさんいるのではないでしょうか。
しかし、ビジネスの世界では許されることではありませんよね。
お金を払っているお客様に対して「作業が下手」「手際が悪い」ということはお金を頂くプロとは言えません。
しかし、完璧な人など世の中にはいませんので、手際の悪い人はそれを「話術」や「真心」「誠意」でカバーして行くと良いのでしょうね。
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