目次
この記事は、約6分で読むことができます。
あなたは人を総合的に判断するときはどんなところを見ますか?
まず、外見から、次にお話をしてみてという具合でしょうか?
その他に最初から持っているその人の情報も判断の要素の一つにするのではないでしょうか。例えばその人の親、兄弟や出身、職業などです。
でもそれらの情報ばかりが先行して、その人を判断してしまう人がいます。
そのようなことを「色眼鏡で見る」などと言いますが、「色眼鏡」とはどのようなことなのでしょうか。
この記事では、「色眼鏡」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「色眼鏡」の意味と語源
「色眼鏡」の意味
それでは、「色眼鏡」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「色眼鏡」は「いろめがね」と読みます。
「色眼鏡」とは、「色を付けたレンズをはめた眼鏡。比喩で偏った物の見方をすること」という意味です。
色のレンズは皆さんご存知の「サングラス」のことです。
偏った物の見方は、先入観を持って物事を見てしまうことですね。
偏見などとも言われます。
「色眼鏡」の語源
続いて「色眼鏡」の語源をご紹介します。
エメラルド越しの戦いはネロの目にどのように映ったのでしょうね?
これが、サングラスの起源ということになります。
比喩として「色眼鏡」と使われるようになったのは、おそらく日本にサングラスが入ってきてからではないでしょうか。
色の付いた眼鏡では顔の表情が解りにくく、使用している方も「色眼鏡」越しでは本来の色を見ることができません。ですからフィルター越しに見る感覚です。
そして「色眼鏡」は日本人にとってイメージが良くなかったのでしょう。
そのようなところから、サングラスが偏見の「色眼鏡」で見られるようになってしまい、「色眼鏡」という言葉が悪いイメージとなってしまったのです。
「色眼鏡」の英語表現と類義語
「色眼鏡」の英語の表現
次に「色眼鏡」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- Sunglasses(色眼鏡、サングラス)
- prejudiced eye(色眼鏡、偏見)
【例文】
- to look at with a prejudiced eye(色眼鏡で見る)
- he has to look at with a prejudiced eye(彼は色眼鏡で見なければならない)
色付きの眼鏡のことは「Sunglasses」といいますね。
「偏見」の比喩の「色眼鏡」の英語は「prejudiced eye」となり、「prejudiced」は「偏見を持った」という意味です。「eye」は「目」ですので、直訳は「偏見を持った目」というようになります。
「色眼鏡」の類義語
「色眼鏡」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- 先入観(せんにゅうかん)
「先入観」とは「物事の最初に持った思考から固定的な観念になったもの」です。
「色眼鏡」もある物事を見るときに最初から「〇〇だから」という気持ちで見てしまいます。
「先入観」と「色眼鏡」は物を見るときの「最初の入り口」が自分の物差しで偏った見方をしてしまうということなのです。
「先入観」の記事はこちらをどうぞ。
「色眼鏡」の使い方
最後に「色眼鏡」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「私は学生の頃から色眼鏡で見られてきた。それはちょっとした素行の悪さからだった」
- 「母は私たちを育てるために色々な仕事をしてきた。そのためか、私たちは色眼鏡で見られがちだ」
- 「色眼鏡で物事を見ている人は、自分のこともよく見えていないだろう」
- 「彼女の悪いところは、色眼鏡で人を見るところだ」
- 「周りから色眼鏡で見られることには慣れてしまった」
「色眼鏡」は前から持っていた情報や、外見で人を見てしまう時に表現される言葉です。
「色眼鏡で(見る)」「色眼鏡で(見られる)」などと使用されることが多いですね。
本質を見よう
「色眼鏡」は、前から持っている情報をもとに偏見を持って見てしまうということです。
カラーフィルムを通して物を見ると本当の色が見えないのと同じで、自分の持っている情報を先に出し、物事を見てしまうと本質が解りませんよね?良い物は良く見えなかったり、悪いものが良く見えてしまったりします。
人を見る時は、まず自分の持っている情報と考えは後ろに隠しておきましょう。
コメントを残す