「無造作」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

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あなたは「無造作」という言葉をよく見たり聞いたりしませんか?

日常の会話や雑誌、インターネットでも見かける言葉です。しかし、使用頻度が高そうでいて、しっかりとした意味を理解せずに使用していないでしょうか。

「無造作ヘアスタイル」などと検索すると沢山のヘアスタイルの画像が出てきます。

なぜ、「無造作ヘアスタイル」と検索したのでしょうか?「無造作」っていったい何でしょう。

この記事では「無造作」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

 

 

「無造作」の意味と語源

 

「無造作」の意味

 

最初に、「無造作」の意味をご紹介します。

まずは読み方ですが、「無造作」は「むぞうさ」と読みます。

「無造作」とは、「簡単なこと」「技巧をこらさず、念入りでない」という意味です。

手間暇がかからず、面倒でないこと表しています。

「無雑作」という漢字の表し方もありますが、意味は同じで正式な漢字は「無造作」です。

 

「無造作」の語源

 

続いて「無造作」の語源をご紹介します。

「無造作」の漢字をそれぞれご説明して行きましょう。

まず「無」は「ない」という否定の言葉です。

次に「造」ですが「つくる」「うみだす」「はじめる」という意味があります。

「作」という漢字も「つくる」という意味があります。

ですから、「造作」という言葉は「つくる」ということを強調した言葉なのです。

「手間暇かけ物をつくる」ということなのです。

それに「無」が付くので「無造作」は「造作」を否定する意味の「手をかけない」「簡単なこと」ということになります。

 

 

「無造作」の英語表現と類義語

 

「無造作」の英語表現

 

次に「無造作」の英語表現をご紹介します。

  • random(無造作)

【例文】

  • Look through the books placed in random(無造作に置かれた本に目を通す)
  • Handle expensive items at random(高価な品物を無造作に扱う)

 

「random」は「無造作」も表しますが「適当」「行き当たりばったり」という意味があります。

規則性がない予測不能な状態を表す言葉です。

他にも「casual」や「easily」なども「無造作」を表す単語として使われることが多いですね。

 

三字熟語の英語表現を、実践で使えるビジネス場面別でまとめました。

ビジネス英語で使える三字熟語のまとめ30選【英語勉強サイトもご紹介】

 

「無造作」の類義語

 

それでは、「無造作」の類義語をご紹介します。

  • 片手間(かたてま)
  • いい加減(いいかげん)

 

「片手間」とは「本来の仕事の空いている時間に他の作業をする」という意味ですので、「適当に」や「手間をかけない」ということになりますね。

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「いい加減」は「適度」「ちょうど良いところ」という意味です。しっかりしていない悪いイメージがある「いい加減」ですが、実は「ちょうど良い加減」「適度なところ」という良い意味があるのです。度がすぎると塩梅が悪くなりますからね。

ちなみに、こちらの三字熟語も「無造作」の類義語と言えますね。

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「無造作」の使い方

最後に、「無造作」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「彼女は、いつも髪を無造作に結っている」
  2. 「無造作に仕上げたような作品が話題となり、賞を頂いた」
  3. 「彼の部屋は無造作に物が置かれているようで、よく見るとカテゴリは分けられているようだ」
  4. 「父は、お土産のケーキを無造作に受け取った」
  5. 「彼は、ポケットにお釣りとレシートを無造作に押し込んだ」

 

「無造作」は自分の動作に使うことは少なく、他人の動作に使われることが多いですね。

「無造作に(置く)」「無造作な(仕舞い方)」などと使用されます。

 

 

まとめ:「無造作」は今やおしゃれ

以上、「無造作」についてご紹介してきました。

 

まとめると、以下の通りです。

読み方 むぞうさ
意味 「簡単なこと」「技巧をこらさず、念入りでないこと」
語源 「造作」=「手間暇かけ物をつくる」という言葉を、「無」で否定している
英語表現 random(無造作)
類義語 ・片手間(かたてま)
・いい加減(いいかげん)

 

「無造作」は「手間をかけない」「簡単な」という意味です。

逆はもちろん「手間をかけている」ということですが、今は料理でも、お掃除でも、身だしなみでも手間をかけないことが理想とされているのではないでしょうか。

「無造作」なヘアスタイルなどはおしゃれなものもあり、人気がありますよね。時間をたっぷりとかければ良い物は出来上がるのですが、かけなくてもそれなりの良い物は出来上がるということです。何に時間をかけるかは人それぞれ。

時間のない私たちは手を抜くところは「無造作」に、しっかりと手をかけるところはかけて心豊かに過ごしたいですね。

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