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雲ひとつない空を見ることは珍しく、なかなか無いですよね。だから貴重で、清々しい気分になります。しかし、それも風が強く吹いてくるとすぐにどこからか雲がやってきます。さっきまであんなに晴れて空が透き通って見えていたのに、モクモクと分厚い雲が空を覆ってしまいます。このように「青天井」は急激に変化してしまうものなのですね。
この記事では「青天井」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「青天井」の意味と語源
「青天井」の意味
それでは「青天井」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「青天井」は「あおてんじょう」と読みます。
「青天井」とは「快晴の青い空」「物価や取引の相場が際限を知らず、上がり続けること」という意味です。
抜けるような青い空を天井に見立てて「青天井」といいます。
「青天井」の語源
続いて「青天井」の語源をご紹介します。
「青」は「晴れたような色のこと」という意味と「若い」「未熟な」という意味もあります。また、「緑」や「若い木」「若い草」のことも「青」と表現されます。
「天井」は「部屋などの建物の上面」という意味です。取引の相場の一番高くなったところのことも「天井」と表現されます。
「青天井」の英語表現と類義語
「青天井」の英語の表現
次に「青天井」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- skyrocketing(青天井)
- blue heavens(青天井)
【例文】
- Stock prices are skyrocketing(株価は青天井だ)
- Today’s stock prices are blue heavens(本日の株価は青天井だ)
「skyrocketing」は主に相場について使うことが多く、「うなぎ上り」や「暴騰」という意味もあります。「blue heavens」は直訳すると「青い天」で、「stock prices(株価)」という言葉が付くことにより、相場で使われる「青天井」ということになるのです。
「青天井」の類義語
「青天井」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
空の「青天井」
- 蒼穹(そうきゅう)
- 碧落(へきらく)
「蒼穹」は「青々としている空」「大空」という意味があります。
「碧落」も同じく「青空」や「大空」の意味がありますが、「はるか遠く、果てしない空」という意味もあるのです。
株価の「青天井」
- 天井知らずの(てんじょうしらずの)
「天井知らずの」は株価や相場が値上がりし、どこまで上がるのか予想もつかないことを言います。
「青天井」の使い方
最後に「青天井」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「青天井の銘柄を狙っていく」
- 「昨日、青天井だった株が今日は見る影もない」
- 「今日の出張フライトは、青天井で最高だった」
- 「家の修理の見積りが青天井で、妻に抑えるように言った」
- 「株価が青天井な物は、急激に下がる可能性があるので気を抜けない」
「青天井」は抜けるような青空でも使用しますが、株価の用語としてビジネスで使用されます。
「(物価)が青天井だ」「青天井が(続く)」など使われることが多いですね。
「青天井」は魅力的
相場の「青天井」も大空の「青天井」もどちらも魅力的ではありますが、相場の「青天井」は大きな落とし穴が待っているかもしれないので十分に気を付けましょう。
どこまでも続く青い空に見えても、永遠に続くことがないのです。本当の青空でさえ、宇宙へと繋がっているのですから。
「青天井」を見るのは、夢の中だけにしておいた方がよさそうですね。
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