「目一杯」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

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食べ放題とか、飲み放題、詰め放題などの言葉って魅力的ですよね。制限ギリギリまで頑張ってしまいます。どうにかしてお得にしようとするものです。払うお金の元を取るために、「目一杯」頑張ってしまうのです。
ところで「目一杯」という言葉ですが、あなたもよく耳にされるのではないでしょうか。ご自分でも会話で多く使われると思いますが、何故「目」なのかお解りでしょうか?「目が一杯」なのか、「目に一杯」なのか?普段何気なく使用している言葉は、漢字や意味を深く考えることがないのかもしれませんね。
この記事では「目一杯」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

「目一杯」の意味と語源

「目一杯」の意味

それでは「目一杯」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「目一杯」は「めいっぱい」と読みます。
「目一杯」とは「目盛りいっぱい」「限度いっぱい」という意味です。
最高の限度を表し、物の量だけでなく、精一杯など、精神的な限度を表す言葉でもあります。

「めいいっぱい」という同じ意味をもつ言葉もありますが、こちらは「目一杯」の誤った読み方として広く使われています。正しくは「めいっぱい」です。

「目一杯」の語源

続いて「目一杯」の語源をご紹介します。

「目一杯」は、意味にもあるように「目盛り一杯」が語源です。昔は、食べ物を買う時に秤(はかり)で量を計って購入していました。「一杯いくら」という勘定です。買う方は目盛りのギリギリいっぱいまで、なるべく量が欲しいところですよね。それを「目盛り一杯」といい、「目一杯」と言葉は短くなっていったのです。
物量に限らず、徐々に物事の限度を表す時にも「目一杯」と使うようになりました。「目一杯がんばる」や「目一杯オシャレをする」など、限度のギリギリまで何かをするときに使用します。

「目一杯」の英語表現と類義語

「目一杯」の英語の表現

次に「目一杯」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

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  • full blast(目一杯)

【例文】

  • She made an effort at the full blast and entered the university(彼女は目一杯努力をして大学に入学した)
  • I took a deep breath in Nature at the full blast(大自然の中で目一杯深呼吸をした)

「full blast」は「全力で」「フル回転で」という意味もあります。限度いっぱいの力で、ということです。他にも「to the full」「the limit」も「目一杯」を表す英語です。

「目一杯」の類義語

「目一杯」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • 精一杯(せいいっぱい)
  • 満タン(まんたん)

「精一杯」は「力のかぎり」「できるかぎり」という目にみえない精神的なことを表わす言葉です。
「満タン」は「水やガソリンが容器に容量いっぱい」という意味です。最近では物の量がいっぱいというだけではなく、精神面でも使用されるようになってきました。「タン」は「タンク」の略語です。

 

「目一杯」の使い方

最後に「目一杯」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「野菜の詰め放題を袋に目一杯に押し込んだら、袋が破れてしまった」
  2. 「父は、孫娘のことを目一杯可愛がっている」
  3. 「目一杯遊んで楽しんだので、明日からの仕事をまた頑張ろう」
  4. 「私の作るカレーは、大きな具が目一杯入っている」
  5. 「フリードリンクで、目一杯飲んで元を取ったと彼女は大威張りだ」

「目一杯」は物の量、見えないことの量も表します。
「目一杯(入れる)」「目一杯(楽しむ)」などと使われることが多いですね。

 

「目一杯」理解して正しく使いましょう

「目一杯」は「目が一杯」でも「目に一杯」でもありませんでした。身体の「目」ではなく、「目盛り」だったのです。読み方も「めいいっぱい」と誤って使用している方も多いです。おそらく「精一杯」の「せいいっぱい」という読み方と混同してしまったと考えられますね。
日本語はこのように漢字で考えたり、読み方が曖昧で使用されることが多いので「目一杯」学習をして言葉を正しく使って行きましょう。

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