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「広小路」とは広いのか?狭いのか?短い、狭い、大きい?どんな路なのでしょうか。あなたはお解りですか?
「小路」となれば、なんとなく趣のある「古き良き時代」のお店が立ち並んでいるイメージなのですが、「広小路」となると老舗の名店が並ぶイメージは私だけでしょうか。
広いか狭いか小さいのか、によって街路の雰囲気はまったく違うものになります。
歩く人の雰囲気さえ変わってくるものですよね。では「広小路」はどんなイメージなのか見ていきましょう。
この記事では「広小路」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「広小路」の意味と語源
「広小路」の意味
最初に、「広小路」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「広小路」は「ひろこうじ」と読みます。
「広小路」とは、「幅広い街路」という意味です。
日本各地には、「広小路」と呼ばれる街路があります。
「広小路」の語源
続いて「広小路」の語源をご紹介します。
「広小路」は江戸時代に起きた「明暦の大火(めいれきのたいか)」という大火事がきっかけでできた街路のことを言いました。
この火事で、江戸の大半が焼け野原になりました。広い街路が造られ、火避けとしての機能を持たせたのです。
江戸時代は家が当然木造ばかりでしたので、道幅が狭ければ道の反対側の建物にも飛び火する時代でした。道幅を広くすることで、防火用の空地が確保できたのです。
それから長い年月をかけ、防火用の道路という機能は必要なくなりましたが、広くて多くの車が通行できる便利な道へと変化して行きました。
「広小路」の「小路」というのは「道幅の狭い小道」という意味なのですが、その「小路」が「広い」という少し不思議な名称になってしまったのです。
今日の「広小路」は小さな道ではなく、大きく広いその町のシンボルストリートとなっていました。
「広小路」の英語表現と類義語
「広小路」の英語表現
次に、「広小路」の英語表現をご紹介します。
- main street(広小路)
- high street(広小路)
【例文】
- I run through main street(広小路を駆け抜ける)
- High street is always congested(いつも広小路は渋滞している)
「main street」は「大通り」「表通り」「目抜き通り」ということです。その場所の中心となる道のことを言います。
「high street」も「大通り」という意味があります。他にも「本通り」という意味でも使用されることがあります。
三字熟語の英語表現を、実践で使えるビジネス場面別でまとめました。
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「広小路」の類義語
それでは、「広小路」の類義語をご紹介します。
- 目抜き通り(めぬきどおり)
「目抜き通り」とは、「その地域で最も人通りの多い道路」という意味です。
「目抜き」というのは日本刀の持ち手の部分の飾りのような「目貫(めぬき)」が由来の言葉です。
ちなみに、「道(路)」に関する三字熟語は、こちらの記事をどうぞ。
「袋小路」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】
「東海道」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】
「広小路」の使い方
最後に、「広小路」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「広小路から右に入ると、一気に田舎臭い商店街が広がっている」
- 「ナビでは広小路を直進して行くと、行き止まりになっているようだ」
- 「あの広小路に面している小さな食堂は、昔からよく通っている」
- 「僕は方向音痴だから、広小路に一旦でなければ道が分からなくなる」
- 「この街は広小路を中心に、左右へ小路がいくつも張り巡らされている」
「広小路」は街のシンボル的な道路のことを表します。
「広小路を(進んで)」「広小路に(面して)」などと使われることが多いですね。
まとめ:「広小路」は小路ではない
以上、「広小路」についてご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | ひろこうじ |
意味 | 幅広い街路 |
語源 | 江戸時代に起きた「明暦の大火(めいれきのたいか)」という大火事がきっかけでできた街路のこと |
英語表現 | ・main street(大通り) ・high street目抜き通り |
類義語 | 目抜き通り |
江戸時代は小さかった道も、大火事・戦争・首都圏の開発によってどんどん広げられ、「広小路」になっていった道路がたくさんあります。
昔から住んでいた人は「まさかこんなに交通量が多い道になるとは思っていなかった」という人も、多いのではないでしょうか。
道は今後も、もっともっと変化して行くのかもしれませんね。
100年後は今の「広小路」がどうなっているのか見てみたいものです。
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