目次
この記事は、約7分で読むことができます。
『人並みでいい』という人もいますが、『他人よりも抜きん出たい』と思う人もたくさんいます。
では、『抜きん出る、秀でること』は何もせずに、頭で考えているだけではかわりません。妄想で終わります。
「人一倍」何かをしなくてはなりません。「人一倍」何かをすることは結構大変なことですね。人と同じくらいではダメなのです。では「人一倍」ってどのくらい?
単純に「倍」や「二倍」はよく聞くけれど、「一倍」って何もしていないのと一緒じゃないのと思うあなた、「一倍」もれっきとした「倍」のことなのです。
この記事では「人一倍」の意味と語源、使い方の例文、類義語と英語表現をご紹介します。
「人一倍」の意味と語源
「人一倍」の意味
最初に、「人一倍」の意味をご紹介します。
まず読み方ですが、「人一倍」は「ひといちばい」と読みます。
「人一倍」とは、「普通の人より倍も」という意味です。
倍も「多い」「大きい」「強い」ことで、「少ない」「小さい」ということでは使用されません。
「人一倍」の語源
続いて、「人一倍」の語源をご紹介します。
ここでは、「一倍」について説明していきます。
「一倍」は、明治以前まで「二倍」という意味でした。現代の「二倍」というのは、例を挙げると、「みかん一個の二倍は、二個」です。しかし、明治までは「みかん一個の一倍は、二個」でした。
現代は「一個のみかんの一倍は、量が変わらず一個」です。
明治になり、西洋文化がたくさん日本に入って来ました。
そして、数の数え方も「みかん×1」は一個、「みかん×2」は二個という「×2」は「二倍」のことだとし、世間では急に数え方が変更すると混乱があった為、政府が「一倍」という表現は禁止、「一倍」は「二倍」のこととされたのです。
これはあくまで物の数量の数え方、もともとあった「人一倍」は厳密な数量を表わしているものではないので、使用禁止とはならず現代でも使われ続けています。
「人一倍」の使い方
次に、「人一倍」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「彼は人一倍努力をしている人だから、みんな彼の姿をみて学びなさい」
- 「私は人一倍頑張って勉強し、志望校に一発合格した」
- 「母は人一倍怖がりで、大人なのに夜のお手洗いが怖い」
- 「先輩の声は、人一倍で高齢者の耳には良く聞こえる」
- 「人に尽くさなければという気持ちが人一倍強く、それが彼女を逆に苦しめているのかもしれない」
「人一倍」は、副詞としての使い方が多いです。
「人一倍(努力して)」「人一倍(大きな)」などと使用されます。
「人一倍」の類義語と英語表現
「人一倍」の類義語
それでは、「人一倍」の類義語をご紹介します。
- 一段と(いちだんと)
- 人並み以上(ひとなみいじょう)
「一段と」は、「他と比べはっきりとした違いがある」ことを表わすことです。「一段と美しい」「一段と切れ味が良い」などという使い方をされます。「人一倍」は人が行動を起こし何かが倍になりますが、「一段と」は人に限らず、物でも何か施すことによってグレードアップするということです。
「人並み以上」は、「普通の人以上」ということで、並みの人よりも上回っていることを表わします。これはポジティブなこともネガティブなことも含まれます。
「人一倍」の努力と言いますが、こちらの「手間暇」も努力したときに使う言葉ですね。
「手間暇」とは?意味と語源、使い方の例文【類義語・英語表現】
「人一倍」の英語表現
最後に、「人一倍」の英語表現をご紹介します。
- Person 1 time(人一倍)
【例文】
- I succeeded in an effort of person 1 time(人一倍の努力で成功した)
- I survived it for nature of person 1 time(人一倍の根性で乗り切った)
「Person」は「人」です。「1 time(one time)」はこの場合「1回」と直訳され、「人の一回」という意味になります。
三字熟語の英語表現を、実践で使えるビジネス場面別でまとめました。
ビジネス英語で使える三字熟語のまとめ30選【英語勉強サイトもご紹介】
まとめ:他の人より経験が深まる「人一倍」
以上、「人一倍」についてご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | ひといちばい |
意味 | 普通の人より倍も |
語源 | 明治前まで一倍は、二倍のことだったことから。 |
類義語 | ・一段と(いちだんと) ・人並み以上(ひとなみいじょう) |
英語表現 | Person 1 time(人1回) |
「人一倍」は、他の人よりも二倍以上の行動を起こすことです。
何事も行動を起こすことで変化し、他者よりも経験が深まるのです。
コメントを残す