目次
この記事は、約5分で読むことができます。
私は「麒麟児」というと、お相撲さんの四股名のことかと思っていました。
でも違いました。きちんとした意味のある熟語だったのです。
「児」ということから、子供のことを表しているというのはわかります。お相撲さんは子供ではありません。では「麒麟児」とはどんな子供のことをいうのでしょうか。動物の「キリン」みたいに、首の長い子?それとも草食系のヒョロヒョロした子供のことでしょうか。
どうしても「キリン」やお相撲さんが頭から離れません。
この記事では「麒麟児」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「麒麟児」の意味と語源
「麒麟児」の意味
それでは「麒麟児」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「麒麟児」は「きりんじ」と読みます。
「麒麟児」とは「才能や技術が溢れている若者」という意味です。
将来、大物になると期待がされる子供のことを言います。
「麒麟児」の語源
続いて「麒麟児」の語源をご紹介します。
「麒麟(きりん)」は中国では伝説上の霊獣(れいじゅう)と言われています。
首の長い動物のキリンとは違います。「麒麟」は徳の高い霊獣で温和な性格です。姿を現すところの全ての人を幸せにしてくれます。「麒麟」は龍や鳳凰と同じく聖獣とも言われています。
また、「麒麟」は子供を授けてくれる神様で、優秀な男の子を授けてくれると言われています。
日本もそうですが、昔の中国では男の子が「子供」と言われ、跡継ぎが大切なので女の子は子供の数には入らなかったのです。ですから男の子を授かりたい人は、「麒麟」にお願いをしていました。そして「麒麟」は才能や将来性、徳を併せ持つ人のことも言います。
そのような子供のことは「麒麟児」と呼ばれるのです。
我が子のことは呼びませんが、よその子供のことを褒めるように「麒麟児」と呼ぶことがあるのです。
「麒麟児」の英語表現と類義語
「麒麟児」の英語の表現
次に「麒麟児」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- child prodigy(麒麟児)
- prodigy(天才)
【例文】
- The prodigy of the home is promising(お宅の麒麟児は将来が楽しみだ)
- Only prodigies were collected here(ここには麒麟児ばかりが集められた)
- You’re a child prodigy(君は麒麟児だ)
「prodigy」とは「天才」「奇才」「非凡な人」という意味があります。
「prodigy」だけでも「麒麟児」という意味にもなりますが、「child prodigy」とする方が
より「麒麟児」に近いです。
「麒麟児」の類義語
「麒麟児」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- 神童(しんどう)
- 寧馨児(ねいけんじ)
「寧馨児」とは「優れた男児」「幼少のころから優れている子」のことを言います。
「神童」は、「ある特定の分野で才能を発揮する人」で特に子供のころからその才能を発揮していた人を言います。
「麒麟児」の使い方
最後に「麒麟児」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「彼は、幼い頃から麒麟児と呼ばれていたそうだ」
- 「立派な麒麟児が生まれて、家族も喜んでいることだろう」
- 「麒麟児と呼ばれた僕だったけれど、今は一般人に過ぎない」
- 「あの時の麒麟児が大人になって、天才ピアニストと呼ばれている」
- 「彼は華道界の麒麟児と呼ばれ、才能をどんどん伸ばして行った」
我が子のことは「麒麟児」とは呼びません。厚かましいからです。他人の子供に対して使うことが多いです。
「麒麟児と(呼ばれた)」「麒麟児が(生まれた)」などと使われることが多いですね。
天才児を「麒麟児」と呼ぶ
天才な子供のことを「麒麟児」と言います。子供の頃から天才ということが判るということは相当な「麒麟児」です。お会いしてみたいですね。
しかし、私は中国伝説の霊獣である「麒麟」の方にも会ってみたくなりました。
とても優しい「麒麟」に癒されることで、人の心も優しく幸せな気持ちにさせてくれるのでしょう。一目で良いのでお会いしたいです。
コメントを残す