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私は「天地人」というと大河ドラマを思い出します。私はずっと「天と地を繋ぐ人」とか、「天と地の味方の人」が大河ドラマの主人公なのかと思っていましたが、全く違いました。最後までドラマを見ていなかったせいもありますが、「天地人」はそんな小さな世界のことではなかったのです。しかも「天地の人」とかの「呼称」でもありませんでした。では、一体「天地人」とは何なのか、お解りでしょうか。
この記事では「天地人」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「天地人」の意味と語源
「天地人」の意味
それでは「天地人」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「天地人」は「てんちじん」と読みます。
「天地人」とは「世界の形を造る要素」「宇宙の万物の象徴」という意味です。
天が最上、次に地、最後は人という順位を表す時に用いる言葉でもあります。
また「天地人」は「三才(さんさい)」と表す場合もあり、「三」は「天、地、人」のこと「才」は「動き」という意味で使われ、「宇宙の万物」を表す言葉として用いられます。
「天地人」の語源
続いて「天地人」の語源をご紹介します。
また、中国の儒学者である孟子(もうし)の言葉に「天の時は地の利に如かず 地の利は人の和に如かず」とあります。この意味は「どんなに天が与えてくれた好機といっても、地理的な条件には及ばない。しかし、どのような好条件の地でも人の和を無視してはいけない」ということです。良いタイミングで土地も味方してくれていても、人の和が繋がっていなければ何をやってもダメだということなのです。
大河ドラマの「天地人」はどうやら、この孟子の言葉のようですね。
「天地人」の英語表現と類義語
「天地人」の英語の表現
次に「天地人」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- Heaven and earth and man
【例文】
- The world is formed of a heaven, earth and man(天地人で世界は形成されている)
- a system of ordering the universe, the ranks of heaven, earth, and man(天地人という、三つの順序や順位)
「Heaven and earth and man」はそのまま「天と地と人」ということです。英語では三つの漢字をひっくるめたような表現がないのですね。
「天地人」の類義語
「天地人」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- 天地万象(てんちばんしょう)
「天地万象」とは「この世にあるすべての現象」ということで「万象」は「形あるすべてのもの」のことをいいます。
「天地人」の使い方
最後に「天地人」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「天地人があってこそ、自分たちは生きていけるんだよ」
- 「天地人のどれか一つがなくなると、宇宙は壊れてしまう」
- 「天と地の間に人が生かされて、天地人と呼ばれるんだよ」
- 「生花での天地人も、三つの枝で花の型を作る原理で天は宇宙、地は大地、人は和ということです」
- 「天地人は商品の価値を表す松竹梅と同じように使われることがあって、天がもちろん最上です」
「天地人」は宇宙というスケールの大きなことから「松竹梅」の身近な商品価値まで表すことができるのです。
「天地人は(世界をつくる要素)」「天地人は(松竹梅と一緒)」などと使用されますね。
地球を守る「天地人」
「天、地、人」のバランスが良いからこそ宇宙が成り立っているのです。ですから、環境汚染問題などを他人事だと思わずに、天と地に感謝して生活していきたいところですね。どこかで誰かが、自分だけが環境を汚したとしても障りはないだろうと思っても、それが100人1000人と多ければ地球は壊れてしまいます。たとえそれが、自分の住んでいる地球の反対側の人が行ったとしても、地球全体の負の出来事となって他人にも影響がでてくるのです。
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