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普段は平凡に過ごしている人が、今まで誰も思いついたことのないことを言うと、驚かれますよね。「突拍子もない」と言われるのではないでしょうか。普段から変わっていることを言ったり、変わった行動をしたりする人は「突拍子もない」とは言われないでしょう。
このように「突拍子」とは、驚くべき行動や発言に対してよく使われます。では「突拍子」というのは、どのようにして出来た言葉でしょうか。
この記事では「突拍子」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「突拍子」の意味と語源
「突拍子」の意味
それでは「突拍子」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「突拍子」は「とっぴょうし」と読みます。
「突拍子」とは「調子はずれ」「意外な」という意味です。
途方もないこと、想定外のことを言います。
「突拍子」は「突拍子もない」と使われることが最も多いです。
「突拍子」の語源
続いて「突拍子」の語源をご紹介します。
「突拍子」は「突拍子もない」と使われることが多いです。というか、この他に使われることがないかもしれません。
「突拍子もない」の「ない」は「無い」ということではありません。「強調」として使われる「ない」ということです。
例えば「あどけない」「せつない」「そっけない」などは「あどけ」があるとは使われませんし、「せつ」があるとも使われませんよね。それと同じで「突拍子も無い」ではなく「突拍子もない」と使い「突拍子がある」とは使いません。
「突拍子」の英語表現と類義語
「突拍子」の英語の表現
次に「突拍子」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- Unexpected(突拍子もない)
【例文】
- Mother said an unexpected thing and surprised it(母は突拍子もないことを言って驚かせた)
- She is unexpected; started running aloud(彼女は突拍子もない声を出して走り出した)
「突拍子」だけでの英単語はありません。「Unexpected」は「予想外」「思いもよらない」という意味があります。「Crazy」も「突拍子もない」と表すことができます。
「突拍子」の類義語
「突拍子」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- とんでもない
- 型破り(かたやぶり)
「とんでもない」は「思いもかけない」「意外な」という意味です。この「とんでもない」も「とんでも」という言葉に強調の「ない」がついている言葉です。
「型破り」は「一般常識に当てはまらないことや人」という意味で使います。
「突拍子」の使い方
最後に「突拍子」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「母は滑って転んだ時、突拍子もない声を出した」
- 「先生は突拍子もない授業のやり方でみんなをアッと驚かせた」
- 「うちの父は突拍子もないことをたまに言って、母を困らせていた」
- 「突拍子もない行動をとっていた彼が、今では二児の父親だ」
- 「私は突拍子もない思い付きをして、熱でもあるのかと言われてしまった」
「突拍子」は突然やってきます。
「突拍子もない(声を出す)」「突拍子もない(ことを言う)」などと使われることが多いですね。
良い「突拍子」は大歓迎
「突拍子」は「意外なこと」「急に」「突然」ということが多いです。それが良い「突拍子」なら大歓迎ですね。人間の能力はどんな人でも高いと思うので、「突拍子もない」思い付きは、誰もができるのではないでしょうか。
ちょっと変わっている人だなと思われてもいいので、「突拍子もない」思い付きはどんどん言葉に出しても良いのではないかと思います。人を幸せにできる「突拍子」を私も思いついたら「突拍子もなく」発言しようと思います。
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