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戦争は誰もが嫌うことですよね。
人間同士、なぜ傷つけあうのかわかりません。話し合えばいいのです。ですが、この戦争から生まれた言葉は沢山あります。
その中のひとつである「前哨戦」の話を今回はしていきましょう。
「前哨戦」は戦う時に使用する熟語です。一部の地域では戦争が起きていますが、現代は平和なところが多いですね。
現代の「前哨戦」の使い道は少し違います。多くはスポーツやビジネスなどの活動で使用されており、「戦争」のイメージよりもはるかに前向きな使われ方なのです。
この記事では、「前哨戦」の意味や語源、使い方の例文、類義語や英語表現をご紹介します。
「前哨戦」の意味と語源
「前哨戦」の意味
最初に、「前哨戦」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「前哨戦」は「ぜんしょうせん」と読みます。
「前哨戦」とは、「前哨の部隊で行われる小さな戦闘」という意味です。
転じて、「物事の本格的な活動に入る前の準備を行なうこと」という意味で使用されます。
「前哨戦」の語源
続いて「前哨戦」の語源をご紹介します。
まずは「前哨」という言葉の意味をご説明していきます。
「前哨」とは、「戦で部隊が休止する時に敵の動きを知るため、その少し前方に配置する小さな部隊」のことを言います。
次に「戦」ですが「たたかう」ということ「戦争」を表します。
「前哨戦」は、「様子を伺う為に配置した部隊が戦う」ということです。
戦争で部隊を休止させるときに、敵に襲われては部隊が全滅しかねません。
これでは大変困るので、その防止として「前哨」を前に配置して様子を見ました。
前に配置した「前哨」に気づいた敵が攻撃して「前哨戦」が始まります。
そこから「前哨戦」は戦争の言葉だけではなく何かに挑む時、例えばスポーツの試合やビジネスにおいて新しい事業でも使用することが多いです。
新しい事業では、いきなり突入してしまっては失敗する確率が高いので、十分な準備が必要ですよね。その準備のことを「前哨戦」といいます。
「前哨戦」の使い方
次に「前哨戦」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「ここは、関ヶ原の戦いの前哨戦があった場所」
- 「来週から始まる選挙運動前に、前哨戦が始まろうとしている」
- 「リトルチームの前哨戦にあたる試合が、明日から始まるので楽しみだ」
- 「僕の夢を叶える前哨戦は、今始まったばかりだ」
- 「前哨戦が始まることも視野に入れ、あいつを部隊に入れた」
「前哨戦」は物事を本格的に活動させる前の準備の段階ですので、この準備がしっかりしていなければ勝つのは難しいかもしれません。
「前哨戦が(始まる)」「前哨戦に(あたる)」などと使用されることが多いですね。
「前哨戦」の類義語と英語表現
「前哨戦」の類義語
それでは、「前哨戦」の類義語をご紹介します。
- 第一戦(だいいっせん)
- 初戦(しょせん)
- 一回戦(いっかいせん)
「前哨戦」とはやはり特別な意味があるようです。類義語では最初の戦いという意味の物ですが、「前哨戦」は様子を伺ったり、本格的に戦う前に「準備段階で戦う」という特殊な意味を持っています。
「前哨戦」の英語の表現
最後に、「前哨戦」の英語表現をご紹介します。
- Preliminary skirmish(前哨戦)
- Outpost(前哨部隊)
- Combat(前哨戦)
【例文】
- This election campaign has already entered its preliminary stages.(この選挙は、すでに前哨戦に入っている。)
「前哨戦」で戦いの準備をしたりすることは世界共通ですね。むしろ「前哨戦」が大切なのでしょう。
「skirmish」は「小競り合い」という意味があります。「前哨戦」は本戦よりもやはり大きな戦いではありませんので、「skirmish」という単語が使用されるのでしょう。
まとめ:柔軟さを求められる「前哨戦」
以上、「前哨戦」についてご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | ぜんしょうせん |
意味 | 前哨の部隊で行われる小さな戦闘、転じて、本格的活動前の準備 |
語源 | 部隊を休止させるための小さな部隊(前哨)で戦いが起こること |
類義語 | ・第一戦(だいいっせん) ・初戦(しょせん) ・一回戦(いっかいせん) |
英語表現 | ・Preliminary skirmish(予備小競り合い) ・Outpost(前哨部隊) ・Combat(戦闘) |
「前哨戦」は結構強く、尚且つ柔軟な部隊でなければ様子を見に行ったとしてもすぐに遣(や)られます。
活動前の準備も同じ、柔軟であれば準備段階でどのようにも立て直しがききます。
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