目次
この記事は、約6分で読むことができます。
人間には限界があることは、あなたもご存知だと思います。
ですが、限度に気が付かずに頑張ってしまい、様々な部分に支障をきたすことがあります。気持ちは「まだまだいける」と思っているかもしれませんが、心も体も悲鳴を上げているかもしれません。「精一杯、私は頑張るんだ」と言っても、その「精一杯」はもう「いっぱいいっぱい」、入る器から溢れだし、もしくは器が壊れ、次に使うことができなくなってしまう可能性もあります。
「精一杯」という言葉の意味をまず理解して、「精一杯」頑張ってみてはいかがでしょう。
この記事では、「精一杯」の意味や語源、使い方の例文、類義語や英語表現をご紹介します。
「精一杯」の意味と語源
「精一杯」の意味
最初に、「精一杯」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「精一杯」は「せいいっぱい」と読みます。
「精一杯」とは、「力のある限りを出す様子」「できるかぎり」という意味です。
可能な限り、できる力を注いで物事を行うことです。
「精一杯」の語源
続いて、「精一杯」の語源をご紹介します。
「精一杯」を「精」と「一杯」に分けてご説明していきます。まず、「精」とは「念入りに手を加える」「こまやか」「くわしい」「混じりけのない」「純粋なもの」という意味があります。また、「魂」という意味もあります。ここでの「精」は「魂」と「念入りに手を加える」ということが当てはまります。
次に「一杯」とは一杯、二杯と飲み物などの量を数えることで使われますが、「精一杯」では「限度ギリギリ」ということです。器の中身が溢れそうなほど、限界までという意味で使われます。
「精一杯」は限度ギリギリまで念入りに手を加え、魂を込めているということです。
「精一杯」の使い方
次に、「精一杯」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「これが父として、お前にしてやれる精一杯のことだ」
- 「私は精一杯尽くして働いたが、体がいうことを聞かなかった」
- 「彼女は精一杯おしゃれをしてきたが、年配者にはウケが悪かったようだ」
- 「このお金が、私の精一杯できることです。堪忍してください。」
- 「精一杯やりつくした仕事は成功しなかったが、後悔はない」
「精一杯」は、本人の力の限りということです。
「精一杯の(おしゃれ)」「精一杯(やった)」などと使われることが多いですね。
「精一杯」の類義語と英語表現
「精一杯」の類義語
それでは、「精一杯」の類義語をご紹介します。
- 力一杯(ちからいっぱい)
- 目一杯(めいっぱい)
「力一杯」は、「できるだけの力を出すさま」のことを言います。「精」が心と体、魂のことをいうのに対し、「力」は体の力や、頭脳、のことを言います。同じような意味に思えて微妙に違いがあります。
「目一杯」は「目盛り一杯」という意味で、はかりお目盛り一杯のことで「最高限度に至っている」という意味で使われます。
「精一杯」の英語表現
最後に、「精一杯」の英語表現をご紹介します。
- My best(全力)
【例文】
- Even if I tried my best, yesterday’s match didn’t win(精一杯やっても、昨日の試合は勝ち目がなかった)
- Please receive my best feelings(僕の精一杯の気持ちを受け取ってください)
「My best」は「全力」ですが、他に「最善」「徹底した」という意味もあります。
持っている力を全てを尽くすときに使用されますが、「best(ベスト)」はすでに日本語化していますね。
まとめ:「精一杯」で頑張りすぎないように
以上、「精一杯」についてご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | せいいっぱい |
意味 | 力のある限りを出す様子、できるかぎり |
語源 | 精は「念入りに手を加える」、「魂」のこと一杯は限度ギリギリまでということ |
類義語 | ・力一杯(ちからいっぱい) ・目一杯(めいっぱい) |
英語表現 | My best(私のベスト) |
限度以上になると魂は壊れてしまうので、「精一杯」でそれ以上は頑張らないようお気をつけください。
コメントを残す