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物事で行き詰まると、逃げ出したくなることはありませんか?
私はどこかに隠れてしまいたくなることがあります。
でも、逃げたり隠れたりしているうちはモヤモヤとしてしまうので、解決するまでは投げ出すことはできませんよね。
しかも、逃げ隠れするのは犯罪とか人に言えないような悪いことをしているようです。まるで「逃避行」ですよね。
「逃避行」という言葉の響きは「すべてを投げ出して自由」な感じがしてどこか憧れますが、意味や語源をちゃんと理解するとやはり「逃避行」は訳あり過ぎてイメージが良くないので、やめておこうと思います。
この記事では「逃避行」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「逃避行」の意味と語源
「逃避行」の意味
最初に、「逃避行」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「逃避行」は「とうひこう」と読みます。
「逃避行」とは、「世間から逃れ人目を避けて隠れ住んだり、潜んだりすること」という意味です。
住み慣れた土地を離れ、人の目を避けて住居を転々と移り歩くことです。
「逃避行」の語源
続いて「逃避行」の語源をご紹介します。
まずは「逃避」という言葉を説明します。
「逃避」とは「取り組むことから逃げて、避ける」ということで、「困難」や「不安」を感じるようなことから逃げたり避けたりすることです。「現実逃避」と使われます。
「行」は「いく」「進む」「あるく」などの意味があります。
「逃避」に「行」がプラスされて、「逃げたり避けたりして行ってしまう」ということになります。
「逃避行」は特に後ろめたいことがある人や、犯罪をして他人が世間の目を避けて住むところを転々とすることです。
「逃避行」の英語表現と類義語
「逃避行」の英語表現
次に、「逃避行」の英語表現をご紹介します。
- runaway trip(逃避行)
【例文】
- I continued making a runaway trip, and five years passed(逃避行を続けて5年が経った)
- I made up my mind to make a runaway trip with him(彼と逃避行する決心をした)
「runaway trip」は「暴走の旅」という意味があります。「runaway」は「逃げる」、「trip」は「旅行」「外出」という意味があります。
「逃避行」は他にも「escape journey」という英語で表すこともあります。
三字熟語の英語表現を、実践で使えるビジネス場面別でまとめました。
ビジネス英語で使える三字熟語のまとめ30選【英語勉強サイトもご紹介】
「逃避行」の類義語
それでは、「逃避行」の類義語をご紹介します。
- 高跳び(たかとび)
- 潜伏(せんぷく)
「高跳び」は「高く飛び上がる」という意味の他に「悪いことをして警察に追われている人が外国など、遠いところへ逃げる」という意味があります。
「潜伏」は「人に見つからないように隠れて潜んでいること」という意味で、病気に感染していて症状が出ないことも「潜伏期間」と使用します。
「逃避行」したくなる人にもオススメ記事を書きました。
「俗世間を離れた別の世界」という意味の「桃源郷」、「夢を見ているような、うっとりとした気持ち」という意味の「夢心地」については、こちらの記事をどうぞ。
「桃源郷」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】
「夢心地」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】
「逃避行」の使い方
最後に、「逃避行」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「彼は逃避行を繰り返し、元の家には帰れなくなってしまった」
- 「このまま逃避行の生活をしていても、誰も幸せにはできないよ」
- 「この現実を捨てて、今すぐにでも逃避行したい気分だ」
- 「私は今まで逃避行できたらいいな、と何度思ったことか」
- 「脱獄して逃避行をしても必ず捕まるし、逃げる方がしんどい」
「逃避行」はワケありの旅ということですね。
「逃避行を(繰り返す)」「逃避行(したい)」などと使われることが多いです。
まとめ:「逃避行」は苦しい
以上、「逃避行」についてご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | とうひこう |
意味 | 世間から逃れ人目を避けて隠れ住んだり、潜んだりすること |
語源 | 「逃避」=「取り組むことから逃げて、避ける」、「行」=「いく」「進む」「あるく」 |
英語表現 | runaway trip(暴走旅行) |
類義語 | ・高跳び(たかとび) ・潜伏(せんぷく) |
現実から逃げてもいいならば、南の島に「逃避行」してみたいものですね。
そうなると単なるバカンスになるかもしれませんけど。
実は「逃避行」というのは想像よりも遥かに苦しい生活なのかもしれませんね。
何かから逃げているということなのですから、安住の地は逃げ続けているうちは訪れないのでしょうね。
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